うさぎのかかりやすい病気には、伝染病なども含めて様々なものがありますが、そうしたうさぎの病気の早期発見に繋がる毎日の健康チェックのポイントはどこにあるのでしょうか。
このページでは、うさぎの病気予防と健康チェックポイントをご紹介しています。
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うさぎのかかりやすい病気には様々なものがありますが、他のうさぎや動物から感染する伝染病を除けば、そのほとんどの原因は飼育環境の不備によるものだといわれています。
うさぎを病気にさせないためには、うさぎの飼育環境を見直すことがとても重要ですが、万が一うさぎが病気になっても、すぐに気がついて適切な対処や治療を行うことができれば、必要以上にうさぎに苦痛を感じさせることなく治癒や回復に導く可能性も高くなります。
そうしたうさぎの病気の早期発見にもっとも効果的なのが、飼い主さんによる毎日の健康チェックです。うさぎの病気や体調不良にいち早く気がつくことができるのは、いつもそばにいる飼い主さんしかありません。
このページでは、そうしたうさぎの病気の早期発見に役立つ毎日の健康チェックのポイントをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
うさぎの健康チェックのいちばんのポイントは、うさぎの糞の状態です。健康なうさぎの糞は、硬くコロコロしていて黒い色をしています。
また、うさぎの糞は他の動物たちの糞に比べて、においもほとんどありません。もしも、うさぎの糞がいつもと違って黒い色でなかったり、柔らかかったり、強いにおいがあるようなら体調を崩しているか、何らかの病気の兆候かもしれません。
ただし、色に関して言えば、場合によって黒い色でないこともあります。その理由は、それ以前に食べた餌や副食の色によって変わることがあるからです。
たとえば、食べた量にもよりますが、野菜のニンジンを食べたあとの糞は、赤みがかった色になることがあります。初めてだと血便のように見えてびっくりするかもしれませんが、この場合は病気ではありません。
また、藁(ワラ)や牧草を多く食べたあとの糞も、枯れ草のような色になりますが、これも病気ではありません。
このように、うさぎの糞はそれ以前に食べた食材の色に影響を受けることを知っておくことも大切です。いずれにしても、毎日糞の色や硬さやにおいをチェックすることで、いち早く健康状態の変化を知ることができます。
うさぎの糞に関してとくに注意が必要なのが、においと硬さです。コロコロと丸くても、強いにおいのある糞は要注意です。
さきほどもご紹介しましたが、うさぎの糞はほとんどにおいがないのが正常です。もしもうさぎの糞がコロコロとしてはいるけれど、強いにおいがあるようなら、下痢の前段階の消化不良を起こしている可能性があります。その状態に気づかず放置していると、ほんとうの下痢を起こして最悪の場合死に至ることもあります。
ちなみにうさぎの病気でもっとも多く、子うさぎにとっては命取りになるコクシジウム症の症状も頑固な下痢が特徴です。
下痢の原因には不衛生な餌を与えた場合や食中毒、水分のとりすぎやストレスなど様々ですが、下痢が激しいと命に関わるので、うさぎの糞の状態は毎日欠かさずチェックしておきましょう。
うさぎの健康状態の変化を知る手がかりとして糞の次に重要なのが、うさぎの顔や表情の変化です。
一見してわかるのが、目ヤニや涙、鼻水やよだれです。うさぎが目を覚ましたばかりのときは乾いた目ヤニがついていることもたまにはありますが、いつも目ヤニがちなのは要注意です。
ちなみに、うさぎのかかりやすい病気のひとつにスナッフル(パスツレラと呼ばれるグラム陰性菌に感染して起こる伝染病)があります。
一般的には鼻水や咳などの呼吸器系の症状を特徴とする病気全般を指してスナッフルと呼ぶこともありますが、いちどかかると治りにくい病気なので、早期発見のためにも毎日うさぎの顔をチェックしておきましょう。
耳が長く垂れた姿が愛らしいロップイヤー種のうさぎはとくに、耳の中が異常に湿ったりしていないかチェックしておくことで感染症や皮膚病の兆候を知る手がかりになります。
ただし、ロップイヤー種に限らず、うさぎの耳にはほとんど毛がないので、手で触ったときしっとりとしているのが普通です。この状態を知っておいて、その状態以上に湿っていたり強いにおいがあるようなら病気の兆候かもしれません。
うさぎはとくに皮膚が弱く、感染症や皮膚病にかかりやすいので注意が必要です。
また、よく知られているように、うさぎの歯は一生伸び続けます。通常は硬い餌を食べたりかじり木などをかじることで適度な長さに保たれますが、この歯が異常に伸び続けて上下の歯のかみ合わせが悪くなる病気を「不正咬合(ふせいこうごう」といいます。
不正咬合を放置すると、伸びすぎた歯が反対側の顎(あご)に突き刺さったり、よだれが止まらなくなったり、餌が食べられずに死んでしまうことにもなりますので、歯が伸びすぎていないかも定期的にチェックすることが大切です。
もしもうさぎの歯が伸びすぎていると感じたら、早めに獣医師に相談して適切な長さにカットしてもらいましょう。
○当サイトの出典及び参考書籍:ハムスター・ウサギ・リスたちと暮らす本 (霍野晋吉監修 誠美堂出版)/とってもかわいい!ウサギの育て方(桜井富士朗監修 誠美堂出版)/ウサギとおしゃれに暮らす本 (鈴木麻子著 誠美堂出版)/小動物の飼育情報満載!スモールペット飼育ハンドブック(緑書房)
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