このページでは、ヨーロッパの古い僧院で始まった家畜としてのうさぎから、やがてペットのうさぎとして改良されていく、うさぎの品種改良の歴史を、その時代背景を交えながら、わかりやすくご紹介しています。
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うさぎの品種改良は、中世ヨーロッパの僧院から始まったと考えられています。その理由は、やはり食用としてのうさぎの需要がきっかけでした。
つまり、食用として育てるのであれば、小さなうさぎよりも、より大きなうさぎのほうがが良い、ということです。もちろん、丈夫なうさぎであることも食用として繁殖させる上では重要な要素であったことでしょう。
より大きくて丈夫で健康なうさぎ。そうした優れた資質を持つうさぎは、親うさぎとして繁殖のために残され、繁殖に適さない病弱で体の小さなうさぎは排除されていきました。
そうして次第に大きくて丈夫な遺伝子を持つうさぎの血統が形作られていきました。これがうさぎの品種化の始まりだったようです。
調べてみると、当時の中世ヨーロッパの僧院は、外の世界との接触がほとんどない隔離されたような環境にあったようです。こうした環境も、より食用に適した、優れた血統を持つうさぎを維持することに大きく貢献していたのでしょうね。
こうして、それぞれの僧院ごとに、特徴の違ううさぎが作られていきました。これが今日の様々な特徴を持ったうさぎたちの土台となったのだと考えられています。
僧院を中心として、食料としてのうさぎの品種改良が進められている一方で、貴族や富裕層人々の間でもうさぎが飼われるようになり、優れた品種はより高値で取引されるようになっていきました。
つまり、貴族たちの好む優れたうさぎを作れば売れる、商売になる、というわけですね。こうした流れも、うさぎの品種改良を後押しする要素になったようです。
やがて18世紀頃になると、一般の人々もペットとしてうさぎを飼うようになっていきます。そうした流れは、ごく自然にうさぎをはじめとした、ペット用動物としてのうさぎの品種改良への動きとして広がっていきました。
当時、その中心となったのがオランダやイギリスでした。現在でも、オランダやイギリス原産のうさぎの品種が多いのは、実はこうした歴史的な背景があってのことなのですね。
○当サイトの出典及び参考書籍:ハムスター・ウサギ・リスたちと暮らす本 (霍野晋吉監修 誠美堂出版)/とってもかわいい!ウサギの育て方(桜井富士朗監修 誠美堂出版)/ウサギとおしゃれに暮らす本 (鈴木麻子著 誠美堂出版)/小動物の飼育情報満載!スモールペット飼育ハンドブック(緑書房)
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