このページでは、元気で健康なうさぎ(兎)を選ぶときのチェックポイントや、体の大きさ、性格でうさぎを選ぶときのポイント、品種で選ぶ時のポイントなど、うさぎの選び方について、わかりやすくご紹介しています。
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うさぎ(兎)は、見た目は弱そうな印象もありますが、成長して大人になっていくにしたがって体の抵抗力も免疫力もついてきますから、基本的には、とても丈夫で飼いやすい動物といえます。
ところが、これがまだ成長途中の子うさぎとなると、ちょっとしたことで体調を崩し、購入した直後に死んでしまうといったことも起こります。
とくに生後3ヶ月以下の子うさぎには十分な注意が必要です。
写真:ホーランドロップ
生後3ヶ月以下の子うさぎは、ほんの些細なこと、たとえば気温の変化や水分の摂りすぎなどで下痢を起こしやすく、いちど下痢を起こすとなかなか治りにくい傾向があります。
生後間もない子うさぎは、大人のうさぎのように体温調節が上手ではありませんから、暑さや寒さといった些細なことでも体調を崩してしまうのです。
ですから、子うさぎを選ぶときには、そうした傾向があることを心に留めて、できるだけ生後3ヶ月以上経った元気で丈夫な、健康な子うさぎを選んでくださいね。
●ポイント1.ぼんやりしていませんか?
ペットショップなどで何頭かのうさぎの中から選ぶときには、ケージに近づいたとき、そばに寄ってくるくらいの好奇心旺盛な元気の良いうさぎを選んでおきましょう。
なかには、人が近づくとすぐケージの奥に逃げるうさぎもいますが、それは、まだ人間の姿に慣れていないだけで元気の良い証拠ですから、もしその子が気に入ったのなら、安心して選んであげてください。
うさぎを選ぶときに注意しなければならないのは、ケージに近づいてもまったく反応が無く、ぼんやりしているうさぎです。
ぼんやりしたうさぎは、一見するとおとなしくて良い子のようにも見えますが、おとなしいうさぎと、ぼんやりとしたうさぎは違います。
良く観察していると反応のしかたで見分けることができますので、もしケージに近づいてもまったく反応が無かったりするようなら、避けておきましょう。
また、抱きあげたときに、体や筋肉に力が感じられないうさぎも避けておきましょう。こういったタイプのうさぎも、おとなしくて良い子のように見えますが、ほんとうに選んで良いのは、元気がよく人の手を嫌がるうさぎ、おとなしくしていても筋肉や体に張りのあるうさぎです。
●ポイント2.うさぎの前脚や顔はきれいですか?
写真:白色日本種
うさぎを選ぶときには、そのうさぎの顔をよく観察して、鼻水やよだれ、涙などが出ていないか必ず確かめておきましょう。
うさぎの唾液には殺菌作用のある成分が含まれていて、うさぎたちは、この唾液を前脚につけて顔を洗う習性があります。ですから、うさぎの前脚や顔はいつもきれいな状態がふつうなのです。
もしも、うさぎの鼻や目の周りの毛が固まったようになっているようなら、鼻水や目やにが慢性化している可能性があります。もしかしたら、何か病気を抱えている兆候かもしれませんから、避けておきましょう。
それから、鼻や目の周りだけでなく、うさぎの前足の毛も良く見ておいてください。顔の毛はきれいでも、前足の毛が不自然に固まっていたり、目やにがついていたりするようなら、やはり避けておいたほうが無難です。
●ポイント3.お尻とお腹周りの毛はきれいですか?
もしうさぎを抱かせてもらえるなら、お腹の周りやお尻の周りも良く見ておきましょう。お腹周りやお尻の周りの毛が汚れているうさぎは、下痢をしている可能性があります。とくにお尻の周りは要注意です。
とくに生後3ヶ月未満の子うさぎは、ちょっとしたことで下痢をしやすく、いったん下痢をするとなかなか治りにくいものです。場合によっては、それが元で衰弱して死んでしまうこともありますので、下痢の兆候がないかどうか、よく確認しておいてくださいね。
●ポイント4.痩せすぎていませんか?
ペットの飼いうさぎは、たいていふわふわとした被毛に覆われているので、外から見ただけでは太っているのか痩せているのかわかりにくいものです。でも、抱き上げてみると体の重さや肉付きで案外わかるものです。
もし、同じくらいの大きさの子うさぎがいて、比べることができるようなら、抱き上げてその重さや肉付きを比べてみてください。
そのときに、極端に痩せている、あるいは太っているように感じるようなら、できれば避けておいたほうが無難です。
写真:ネザーランドドワーフ
ネザーランドドワーフをはじめとするドワーフ系のうさぎや、アメリカンファジーロップ、ジャージーウィリーといった小型種のうさぎは、活発ななかにも比較的おとなしくて扱いやすい性格の子が多く、成長しても体が大きくならないので世話もしやすく室内飼い向きのうさぎと言えます。
ただし小型種のうさぎは、気温の変化にやや弱いところがありますので、できれば屋外で育てるのは避けたほうが無難です。
また、ネザーランドドワーフのなかには、神経質な子もいますので、行動やしぐさをよく観察して慎重に選んでおきましょう。
写真:白色日本種
白色日本種やロップイヤーなどの中型種のうさぎは、小型種のうさぎに比べて、気温の変化にもある程度適応できる強さを持っていますので、基本的には、屋内でも屋外でも飼育が可能です。
ただし、白色日本種は、性格的にやや神経質なうさぎが多いこと、室内飼育の場合、家具などをかじられたりしないような対策が他の品種以上に必要になることに注意しておきましょう。
中型のロップイヤーは、性格も温和で、ぽっちゃりとした体型が魅力のひとつですが、肥満になりやすい傾向がありますので、もしも中型のロップイヤーを選ぶ場合は、食事の種類や与え方に気をつけてくださいね。
フレミッシュジャイアントやチェッカードジャイアント、ニュージーランドのような大型種のうさぎは、大きなケージを用意して屋外で育てるのに向いています。
大型種のうさぎも、室内で育てられないことはありませんが、大きなケージに入れて放し飼いにしない、ケージから出すときには、かじられて困るものには近づけないなどの注意が必要です。
また、大型種のうさぎを選ぶ場合は、重い体重を支えなければならないことから、足や腰に障害が出やすい、暑さに弱いといったことにも注意してあげてください。
うさぎに限らず、ペットとして育てるなら、やはりおとなしい性格のほうが扱いも楽でいいのですが、かといって、おとなしすぎたり、臆病だったりするのも困ります。
その理由は、おとなしすぎる性格や臆病な性格のうさぎは、なにかにつけていつもビクビクして、飼い主さんになつくのにも時間がかかりがちですし、うさぎとコミニュケーションをとろうにも、何かと気を使うことが多くなります。
もちろん、どんなうさぎが飼いたいかは、人それぞれですし性格の好みも違います。おとなしすぎるうさぎや、臆病なうさぎでも飼い主さんに慣れてくるにつれて、次第に心を開いてくれるようにもなりますしね。
あまり神経質に考える必要はありませんが、どちらかといえば、おとなしすぎたり、臆病だったりする性格のうさぎよりも、多少やんちゃな性格のうさぎのほうが、一緒に遊んだりといったこともしてみたい方にとっては、楽しみも多いのではないかな、と思います。
やんちゃな性格のうさぎは、飼い始めの頃は大変なこともありますが、いったんなついてしまえば散歩に連れ出したり、一緒に遊んだりといった楽しみ方もできるようになりますしね。
うさぎを性格で選ぶときには、そういった先々のうさぎとの日常をイメージしながら選んでみるといいですね。
写真:ドワーフラビット(ミニウサギ)
うさぎは、品種によって、おとなしいうさぎ、活発なうさぎ、神経質なうさぎ、温和でおっとりとしたうさぎなど,ある程度共通した性格というものがあります。
たとえば、活発なドワーフ種や、温和でおっとりとしたロップイヤー種などがその良い例ですね。
また、あくまでも一般的な傾向で絶対ではありませんが、どちらかといえば短毛種よりも長毛種のうさぎのほうが性格的に温和なうさぎが多いといわれています。こうした情報も、うさぎを選ぶときの参考にしてみるといいですね。
とはいえ、うさぎの品種ごとの性格的な傾向や、被毛の長さによる性格的な傾向には、個体差もかなりあります。うさぎを選ぶときには、こうした傾向を参考にしながら、それぞれのうさぎの行動をよく観察して選んでみてくださいね。
○当サイトの出典及び参考書籍:ハムスター・ウサギ・リスたちと暮らす本 (霍野晋吉監修 誠美堂出版)/とってもかわいい!ウサギの育て方(桜井富士朗監修 誠美堂出版)/ウサギとおしゃれに暮らす本 (鈴木麻子著 誠美堂出版)/小動物の飼育情報満載!スモールペット飼育ハンドブック(緑書房)
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