ネザーランドドワーフの性格と特徴・育て方

 このページでは、ネザーランドドワーフの性格と特徴、育て方のポイント、繁殖や多頭飼育(多頭飼い)をするときの注意点について、わかりやすくご紹介しています。

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ネザーランドドワーフとは?

うさぎの画像
写真:ネザーランドドワーフ

 ネザーランドドワーフ(Netherland Dwarf)は、ウサギ科アナウサギ属の小型の飼いうさぎ(カイウサギ)の品種で、ネザーランドという名前からもわかるように、オランダ(正式呼称はNederland)で品種改良されて生まれたうさぎです。

 ちなみに、オランダ原産のうさぎには、他にダッチ(Dutch)や垂れ耳のホーランド(Holland)ロップなどがあります。(Dutch、Hollandは、いずれもオランダの〜といった意味です)

 ネザーランドドワーフの誕生にはいくつかの説があり、オランダ原産のダッチ(Dutch)を品種改良してできた突然変異体に、野生のうさぎを交配させて生まれたという説や、ポーランド原産(改良はイギリス・ドイツ)の小型種(ポリッシュ)とオランダ(ネザーランド=現在のオランダ・ベルギー地方)の野生のアナウサギとの偶然の交配によって生まれたという説などがあります。

 (ダッチ(Dutch)については、当サイトのダッチ(パンダウサギ)の性格と特徴のページでご紹介していますので、よろしければご覧になってみてください。)


ネザーランドドワーフの特徴

ネザーランドドワーフの画像
写真:ネザーランドドワーフ

 ネザーランドドワーフのドワーフ(dwarf)は、”姿形がとても小さい”ことを表す言葉で、ネザーランドドワーフは、その名のとおり、ペットとして飼われている飼いうさぎ(カイウサギ)の中で、もっとも小さいうさぎの品種として知られています。

 ネザーランドドワーフの体長は、オスがおよそ26cm、メスも体長26cmとほぼ同じで、個体差もありますが、オスのほうがメスよりもやや頭が大きい傾向があります。

 体重はオス、メスともにおよそ1kg前後で、最大でも2Kgくらい、丸い頭部に小さな耳が並んで立っている顔形に特徴があります、

 また、ネザーランドドワーフは、オターとマーチンと呼ばれる独特の毛色も特徴のひとつで、ロールバックとも呼ばれるアンダーコート(下毛)の密集したその被毛は、数多いうさぎの品種の中でも色のバリエーションが豊富なことで知られています。


ネザーランドドワーフの寿命

 ネザーランドドワーフの寿命は、飼育環境や個体差によっても違ってきますが、およそ5年から10年で、なかには13年以上も生きた事例もあるといわれています。

 うさぎの寿命については、当サイトの”うさぎの寿命は何年?のページでもご紹介していますので、よろしければご覧になってみてください。


ネザーランドドワーフの性格

 ネザーランドドワーフは、もともと活発な性格のうさぎで、とても人なつこいタイプと、どちらかといえば、あまり人に馴染まない気の強いタイプとに分かれます。全体としては、人になつきやすく、やんちゃな一面もある好奇心旺盛な性格を持ったうさぎの多い品種と考えていいでしょう。

うさぎの画像

 外見的には、小さくておとなしそうな印象を持つネザーランドドワーフですが、意外と気が強い一面もあり、感情表現豊かで、信頼する飼い主には、自分から抱っこのおねだりをしたりといった愛らしいしぐさも見せてくれるようになります。

 うさぎの性格や喜怒哀楽といった感情表現については、当サイトのうさぎの性格と感情表現のページでもご紹介していますので、よろしければ、ご覧になってみてください。


ネザーランドドワーフの飼い方、育て方のポイント

 ネザーランドドワーフは、個体差もありますが、子うさぎの頃から多頭飼育に慣れさせているなら、他のうさぎとも比較的仲良く暮らすこともできますが、成長してからの多頭飼育では、縄張り意識が強くなることもあって、仲間のうさぎ同士で喧嘩することが多くなり、うまくいかなくなることが多いようです。

 もしも、多頭飼育を考えているなら子うさぎの頃から、成長してから飼うのであれば、単独での飼育、もしくはケージを分けた多頭飼育を考えたほうがいいかもしれません。

 ちなみに、野生のうさぎは、一般的に1頭のオスに数頭のメスで構成された、ゆるやかなつながりを持った社会を形成しています。

 そのため、多頭飼育を前提に考えた場合、メスを奪い合う関係のオス同士の多頭飼育よりも、オスとメスの多頭飼育(ペア飼育)のほうがうまくいきやすいと考えていいでしょう。

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 ただし、ネザーランドドワーフに限ったことではありませんが、基本的に、うさぎは一年中いつでも繁殖が可能です。そして1度の出産で平均6頭、多いときには10頭近く出産することもあります。そのため、繁殖を望まないのであれば、オスとメスのペア飼育は必ずケージを分けるか、去勢手術を施した上でのペア飼育を考えておきましょう。

 繁殖を前提としたペア飼育の場合でも、増えすぎて里親探しに追われることのないように、計画的な繁殖に注意してくださいね。

 うさぎの単独飼育と多頭飼育(ペア飼育)のメリット・デメリットについては、当サイトの”うさぎの単独飼育とペア飼育”のページでもご紹介していますので、よろしければご覧になってみてください。


ネザーランドドワーフを選ぶときの注意点

 いくつかのペットショップでは、”ネザーランドラビット”といった、”ネザーランド”という言葉を含めた呼び名、もしくは、”ピーターラビット”、”ドワーフラビット”といった呼び名で、ネザーランドドワーフにそっくりな交雑種や派生種のうさぎ(ミニウサギ)が、数千円といった価格で販売されていることがあります。

 こうしたネザーランドドワーフとそっくりな交雑種や派生種のうさぎ(ミニウサギ)の中から、お気に入りのうさぎを見つけて育てるのも、楽しいものです。毛色や姿形も含めて、世界でただひとつのうさぎですから。

 ただ、多くの交雑種や派生種のうさぎ(ミニウサギ)は、成長するにしたがって、どうしてもネザーランドドワーフよりも体が大きくなるのがふつうです。

 もちろんそれがいけないということではなく、もしどうしても純血種のネザーランドドワーフが飼いたいということであれば、きちんと、本物のネザーランドドワーフかどうかを、しっかり確認できるお店で選ぶようにしてくださいね。


 ○当サイトの出典及び参考書籍:ハムスター・ウサギ・リスたちと暮らす本 (霍野晋吉監修 誠美堂出版)/とってもかわいい!ウサギの育て方(桜井富士朗監修 誠美堂出版)/ウサギとおしゃれに暮らす本 (鈴木麻子著 誠美堂出版)/小動物の飼育情報満載!スモールペット飼育ハンドブック(緑書房)


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